3番目の夫と出会ったのは
2回目の離婚をしてから半年後くらいの頃でした
当時、私は
事務所独立のための借金を背負い
縁も地縁もなにもない土地で開業したため
新規顧客獲得に向けて
日々営業の毎日でした
まだ法律事務所のホームページや
インターネット広告が始まり出したばかりの頃
私は、とにかくやれることは全てやってみました
ホームページ
インターネット広告
駅看板
地元フリーペーパー
フライヤーを置いてもらう
などなど
そんな中
同じく弁護士である父から
中小企業の経営者が集まる会に
参加してはどうかと
紹介をされました
父は
以前より
この会の活動に積極的だったようです
そこで
あまり気乗りはしませんでしたが
背に腹は変えられず
参加することにしました
そこで
初めて参加した忘年会で
隣に座った
親しみやすく優しく話の面白いおじさまが
別の交流会に誘ってくださいました
その交流会で出会ったのが
3番目の夫です
歳は4歳年下
初めて会ったときの印象は
私に似ていて
弟みたいな存在でした
彼もまだ
開業してそれほど年数が経っていなかったようで
とにかく
色々とやりたいことがあり
いわゆる野望に燃えている?
ような
若き経営者でした
とにかく売り上げを上げるため
当時の私は
自己啓発本や
ビジネス本を読み漁っていた時期でした
まだまだ
司法の業界では
そんな本を読んでいること自体
かなり珍しい時代
私の周りには
私と話が合うような人たちはいませんでした
そんな中
3番目の夫は
すでに私の先を行く
自己啓発の先輩でした
私は
彼と話が合うことや
彼から色々と教えてもらうことができそう
といった新鮮味に惹かれました
また
彼は私には持っていない部分をたくさん持っていた人でした
恋愛の初期段階では
自分に持っていないものを持っている相手に惹かれる
なんて
聞いたことがありますが
私の場合も
まさにその典型でした
出会ってから
2か月で交際開始
2番目の夫と同じく
これもお土地柄のせいか
3番目の夫も
交際開始から
ほぼ私の家に泊まっていました
「いつになったら帰るのだろう・・・」
これが
当時の私の
2番目と3番目の元夫に対する心の声
結局
そのまま居着いて
そのまま一緒に住むことになって
引っ越しして
交際から8か月で
入籍することになりました
当時、彼も
子供が欲しいと思っていた年頃
しかし
当時の私は
まだまだ
子供なんて産んで育てられるような状況ではありませんでした
子供が欲しいな
とは思っていても
朝が早い仕事の元夫と
超多忙で夜型の私
生活も
お互いの気持ちも
どんどんすれ違っていきました
そんな中
ふとしたことで
夫婦喧嘩
私は思わず
「もう、こんな生活は嫌!
離婚したい!!」
と言ってしまいました
「本当にそれでいいのか?
自分が何を言っているのかわかっているのか?」
と確認されるも
離婚した後の一人の状態を想像して
「また元に戻るだけ
大丈夫、慣れている」
と思って
「わかっている」
と答えてしまった私
翌日
「ごめん」
と私が謝っても
元夫は二度と離婚の結論を覆しませんでした
「自分の言ったことの責任を取れ」
奇しくも
夫婦関係を良くするために
選択した
平日別居
お互い
仕事場の近くに
借りた部屋が
そのまま
離婚のための別居となってしまいました
それから9か月
私は
なんとか関係を戻そう
修復しよう
と
必死になって
それこそ
掴める藁はなんでも掴んで
スピリチュアルカウンセリング(霊視鑑定)
動物占い
自己啓発
倫理法人会
コーチング
なんでも
いきました
友達や知人から誘われるもの、勧められるもの
なんでも
いきました
とにかく
離婚したくなくて
3回目の離婚はしたくなくて
今度こそ、って思って結婚したのに
(でも壊しちゃったのは自分なのに)
だから
なんとかして
自分がなんとかすれば
戻せるのではないかと思って
だけど
彼との距離はどんどん、どんどん広がるばかり
自分は空回りをするばかり
でも
今思えば
この時
ものすごく
自分と向き合わされていたような気がします
自分がどうしたいのか
自分が何をどう感じているのか
結局
最終的には
「その人でいいの?」
という
相談に乗ってくれていた
2人の人の同じ言葉に
ストン
とおさまり
離婚に応じることにしました
自分で
公証役場に予約を取って
元夫に来るように言って
公証役場で
公正証書の作成を待っている間
元夫は
私との別居中に始めたという
マジックとタロット?(だったけかな?)
を披露してくれるとのことで
私の近い未来を占ってくれました
ホント
変な元夫婦(笑)
けれど
これが彼に会った最後となりました
結局、彼は
公証役場を出たその足で
私が渡した離婚届をそのまま役所に出し
気づいたときには
私はSNSで友達ではなくなっていました
「そんなに嫌われていたんだなあ・・・」
と
プチショック
さすがに
もう
次にすぐ
また
結婚する気力はありませんでした